インプラントの利点
インプラントの欠点・リスク
また、手術前に行う局所麻酔の効果が切れると痛みを感じてくるため、適切な時点で処方される痛み止めを飲むようにしましょう。
歯周病と同じ細菌感染症の一種で、インプラントに付着したプラークが原因で起こります。
インプラント周囲の組織が細菌感染を起こすと歯周病菌が増殖しはじめ、サイトカインという毒素による炎症が起き、インプラント周囲の歯槽骨が破壊されてしまいます。
インプラントは天然歯に比べ炎症への抵抗力が低いため進行も早く、インプラント周囲炎が重度までに進行してインプラントが動揺してくると、インプラントを摘出する必要があったり、自然と抜け落ちてしまったりすることもあります。
また、歯周病菌が増殖すると、残っている健康な歯の歯周病リスクも高まります。
タバコ喫煙者の場合、ニコチンや一酸化炭素による血管収縮や血流阻害を引き起こすことがあります。また、貧血、糖尿病の場合でも組織酸素欠乏などにより術後の傷口の治癒に影響を及ぼしたり、感染を起こすリスクが高まり、インプラント周囲炎を発症することがあります。
インプラント埋入後は定期的なメンテナンスが必要です
インプラントを入れる手術をスタートとすると、インプラントの上にかぶせ物(人口の歯)を装着した時点がまず最初のゴールといえましょう。そして同時に、ここからがインプラントを長く使っていただくための新たなスタートとなります。なぜなら、インプラントを長持ちさせるためには、患者さま自身による毎日のお口のお手入れと、専門家(歯科医や衛生士)による定期的なメンテナンスが必要不可欠だからです。
ここで、歯をなくされた原因を振り返ってみてください。多くの方は、毎日のお口のお手入れが不十分だったため、虫歯や歯周病になって歯をなくされたのではないでしょうか。インプラントが入ったからといって、お口のお掃除が不十分なままだったら、まただめになってしまう可能性が高いでしょう。ですから、インプラントを長持ちさせるためには、お口の中のお手入れを毎日きちんと行い、さらに定期的に専門家のチェックを受けて、ケアしていくことが大切なのです。